與右衛門随想録〜中学受験2024

息子の2024年中学受験までの記録

エピングハウスの忘却曲線

 サピックスにお子様を通わせているご家庭にとっては常識なのかもしれませんが、サピックスの学習サイクルって、エピングハウスの忘却曲線の考え方からすると理想的なんですね。

 

 授業の翌日に復習(1日後)し、翌週授業のデイリーチェック又はA授業で再度復習(1週間後)、そして1ヶ月後にマンスリーテストを受験。さらには半年に一度程度のタイミングで組分けテスト、スパイラル学習で翌学年に一度学んだ分野について難易度をあげながら学習。

 

 また、記憶というものは、インプットのタイミングではなく、アウトプット(思い出すこと)によって強化されるらしいです。そういう意味で、デイリーチェックや授業前テストなど、事あるごとにテストを繰り返すのは、記憶の定着を図るのに良いやり方かと。

 

 さらに言えば、復習主義。脳は新し情報を得ることが大好き。新しい情報を得るとドーパミンと言う報酬系(ごほうび)ホルモンが放出されるのだそうです。授業の度にドーパミンが放出されるから授業が楽しい、という事なのでしょう。(スマホが手放せなくなるのも、このドーパミンの仕業だそうですが…by「スマホ脳」)

 

 こうして見ると、サピックスのカリキュラムは極めて理にかなっているんだな、と思いました。

 

 他塾は他塾なりにそれぞれの根拠に基づいてカリキュラムを作られているのでしょうから、それを否定するものではありませんし、外から見ていると気が付かない魅力もあるのだと思います。

 

 ただ、サピックスに子供を通わせ、子供自身がサピックスを楽しんでいる以上、サピックスの方針を理解した上で、その効果を最大限に享受できるようにやっていきたいと思います。